
これからアメリカに行くけど、日本となにが違うの?
チップはいくら払うの?治安が悪いってほんと?
こんな疑問にお答えします

こんにちは、くまです。アメリカで駐在している経験から、日本との違いについてご説明します!
アメリカの特徴(生活編)
1.支払いはクレジットカード

アメリカでは、ほぼ全ての支払いがクレジットカードです。現金を使用する場面は、数ドルをチップで渡す場合くらいでしょうか
特に100$札(たまに50ドル札も)を使うことは嫌がられることが多く、店側としては、「偽札の可能性がある」、「防犯のためレジに現金を預かりたくない」ため、場合によっては現金の使用を断られることもあるようです
2.チップ文化
チップとは、「サービスを受けた感謝」、「時給が低いサービス業の人々の応援」などで払うお金のことで、さまざまな場面でチップを払います。コロナ後の物価高の影響によって、チップの金額もあがりつつあります
2023年時点のチップを払う場面と、相場です↓
レストラン | 18%~20%(ディナーは20%) |
ファストフード | 10%(コロナ後は、飲食店を応援する気持ちで払う人が増えている) |
バー | ビール・ワイン1ドル、カクテル2$(手間がかかるため) |
カフェ | テーブルで注文・配膳・会計 18%~20%、カウンターで注文・受取 10%~15% |
デリバリー | UberEatsなど 15%~20% |
タクシー | 15%~20% |
美容院・マッサージなど | 18%~20% |
チップを受け取ったお店は、ウエイターとキッチンのスタッフの人数で分割することが一般的です。接したスタッフの対応が悪くても、チップを0%にするのはマナー違反です。最低でも10%のチップを払い、クレームがあれば伝票の裏に書くことがスマートです
3.時差が大きい

↑のように、アメリカには6つのタイムゾーンがあります。アメリカ国内の出張・旅行する際には、アポイントメントの時間がそのタイムゾーンなのか注意が必要です
東部(黄緑のエリア) | 日本-14時間 |
中部(エメラルドグリーンのエリア) | 日本-15時間 |
山岳部(赤のエリア) | 日本-16時間 |
太平洋(黄のエリア) | 日本-17時間 |
アラスカ(青のエリア) | 日本-18時間 |
ハワイ(オレンジのエリア) | 日本-19時間 |
4.サマータイム
サマータイムとは、3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までの期間に、時計を1時間進めることです。これによって、日中の時間を有効活用することができる制度ですが、慣れない日本人からすると時差+サマータイムはとても難しいですね
実際、経済・健康に良くないのではないかと、サマータイム廃止の議論がアメリカ・ヨーロッパ内で行われているようです
5.単位が違う
アメリカでは、重さ・長さ・距離・面積など、日本とは違います
オンス(oz) | 16g |
ポンド(lb) | 454g |
インチ(inch) | 2.54cm |
フィート(feet) | 30.48cm |
マイル(mile) | 1,609m |
摂氏(°F) | 100°F=37.7°C |
スクエアフィート(ft2) | 0.09㎡ |
アメリカの特徴(食事編)

6.お酒は21歳~

ヨーロッパは一般的に18歳~、日本は20歳~飲めるのに対して、アメリカはお酒のルールが厳しいです。また、屋外など公共の場でお酒を飲むことは禁止されています。自由なアメリカのイメージとは反対ですね
7.パンが主食

アメリカでは、サンドイッチ・ハンバーガー・ホットドック・ピザ・ドーナッツなど、小麦を使ったパン系の食事が多いです。どれもハイカロリーな食事が多く、次第に日本食が恋しくなってきます
8.オーガニック食材が多い

アメリカは国民の4割ほどが肥満である一方で、裕福な家庭ではオーガニック志向が高いです。オーガニックとは、「農薬や化学肥料を使わずに育てた農作物や畜産物のこと」であり、スーパーに行くと多くのオーガニック食材が並んでいます(値段は2~3割ほど高いです)
9.外食は1品が二人前?ってほど大きい

これぞアメリカ!って感じるほどのボリュームです。アメリカでは、食べ残しをパックに入れて持ち帰ることが一般的です。ウエイターさんに声をかけると、持ち帰り用のパックをくれたり、一度お皿を下げてパックしてくれます。オーダーのしすぎには注意が必要です
アメリカの特徴(住居編)
10.土足文化
アメリカは土足文化ですが、最近では靴を脱ぐ家庭が増えているそうです。(雨や雪で靴が汚れているときは脱ぐ、ベッドルームだけは靴を脱ぐなど、さまざまなパターンがあるそうです)
一見、衛生面や掃除が大変だと考えてしまいますが、実はそうではありません。地域によりますが、夏場は床が湿りっぽくなる、冬は床が冷えるなど、靴を履いていた方が快適な場合があります。また、アメリカでは、ソファーとベッドで生活する文化なので、床に座ったり、寝転んだりしません。イメージとしては、ホテルに行った時と同じでしょうか。ベッド・デスク・ソファーがあって、そこで生活する感じです
11.家が広くて快適

一部屋が10畳くらいあり、天井も高くて開放感があります。また、シャワールームは2つ以上あったり、キッチンはコンロが5口、オーブン・食洗器が備え付けのケースが多いです
12.洗濯物を外に干さない

アメリカでは、乾燥機を使うことが一般的です。どの家庭でも、このように洗濯機・乾燥機がセットで並んでいます。
また、日本人なら洗濯物を日光に当てて干したいと思いますが、住宅街・アパートのルールで外干しは禁止されていることがあります。それほど、町の景観を大切にしています
(洗濯物の外干し=乾燥機を買えない貧乏くささ、治安が悪いイメージがあるそうです)
13.芝生が大好き

芝生は「裕福さ」の象徴であるとされています。アメリカの一軒家は、一家に一台の芝刈り機があると言われるほど、芝生が大好きです(アパート等では、管理会社がやってくれます)
暑い季節には、2週間おきに芝刈りを行い、備え付けのスプリンクラーでこまめに水を撒いています。家の周りにきれいな芝生があると、心が癒される感じがします
アメリカの特徴(治安編)
14.銃社会である

アメリカでは、一家に1つは銃があると言われるほどです。実際、ホームセンターなどで銃が売られていて、18歳~購入することができます。実際に、少し大きいホームセンターでは、これほどの品ぞろえがあります
15.貧富の差が大きい
アメリカは経済大国と言われる一方で、富裕層と貧困層の差が大きいです。ニューヨークなどの大都市であっても、地下鉄・一部地域では浮浪者・窃盗をする人などがいるため、危険を感じることがあります。特に、人種による格差が大きく、黒人の貧困率が高くなっています
16.夜は出歩かない
一部の都心部を除き、原則として日が暮れたら出歩かない方がいいです。また、日中であっても、裏道であったり、人通りが少ない道は歩かない方が安全でしょう
アメリカの特徴(交通ルール編)

17.右側通行・左ハンドル
日本とは反対なので、慣れるまでは大変です。また、ウインカーとワイパーの位置も反対なので、慣れないと「晴れの日にワイパーを動かしてしまう」はあるあるだと思います
18.赤信号でも右折してOK
なんと一時停止して、車が来ていなければ赤信号でも右折してOKです。なんとも合理的な交通ルールですね
ただし、「NO TURN ON RED」の標識がある際は、赤信号で右折してはいけません

19.パトカーに止められたら、両手はハンドルに
アメリカでは、日本のようにサイレンを鳴らして停車を指示しません。パトカーが後ろにぴったりと走りながら、ブルーのランプを点滅させていたら、「停車しなさい」という意味です
速やかに、路肩の安全な場所に停車して、両手はハンドルに置いたまま、警察がパトカーを降りてこちらに来るのを待ちます
日時・車種・ナンバーの確認などをパトカーの中で済ましてから、こちらに来ます。少し時間がかかっているからと、「免許証を事前に出しておこう!」など考えてカバンに手を伸ばすのはダメ。ピストルを出すのではないか、など危険な行為だと勘違いされます
こちらに警察が来るまでハンドルを握って待ち、免許証を見せるように指示されてから出しましょう。国際運転免許証は1年間有効となっておりますが、生活が落ち着いたら早々に取得するのがベストです
アメリカの特徴(コミュニケーション編)

20.意見をハッキリと主張する
日本では、「空気を読む」、「察する」など相手の気持ちや雰囲気を考えたコミュニケーションが求められます。しかし、アメリカでは、自分の意見・考えをハッキリと言葉にして伝える文化です。さまざまな人種・文化が共存している国だからこそ、自分のことを伝えることが大切とされているのでしょう
21.手招きは「あっちいけ」
ジェスチャーは、国によって意味が違います。例えば、手のひらを下にして手招きをすると、アメリカでは全く逆の「Go Away!」という意味になります。こちらに来てほしければ、手のひらを上に向けて、指で招くようにしましょう
まとめ

記事にまとめると、日本との違いがこんなにもあるのかと改めて感じました
他にも海外赴任に関する記事を執筆しています。ぜひご覧ください
いじょう!
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